外に出れば汗ばむくらいポカポカした陽気が続いていますね。
そんなお天気だったある日、わたしは毎日通っている大学の農場を散歩していました。
すると、コムギやオオムギなどが育つ畑のそばに、ありました!ジャガイモ畑。
目に飛び込んできたのは、前回のコラムの通り、一枚一枚が重なることなくしげった「葉っぱ」。

きたあかり 【写真:きたあかりの葉っぱ】

きっと今ごろ、三つ豆ファームの畑でも私たちのかわいいジャガイモたちが
たっぷりと太陽の光を受け取り、せっせとデンプンをつくり出していることでしょう。



・地上の茎は“通り道”
さて、今回のコラムでご紹介するのは、葉っぱでつくられたデンプンの“通り道”である「茎」。
茎には管(くだ)が無数に通っていて、さまざまなものを行き来させています。

茎の道管(どうかん)を通るのは、地下の根から吸い上げた水分や養分。
葉っぱや茎の先まで運ばれ、背たけを伸ばしたり新しい葉っぱをしげらせたり、さらには葉っぱでデンプンをつくるために使われています。
また、葉っぱでつくられたデンプンは、茎の師管(しかん)を通って地下へと運ばれていきます。

茎はジャガイモのからだを地上にまっすぐと立たせるためだけでなく
このように、生長や光合成をもしっかりと支えているのです。

・地下の茎を食べている?
もし今くらいの時期に土を掘り起こしてみると、細い根とは別に、根元から少し太い枝のようなものが伸びているのが見られるかもしれません。

実は、この枝も茎なのです。
ジャガイモは地下にも茎を伸ばし、でんぷんを運んでいます。

運ばれたでんぷんは、茎の先端の部分にたくわえられます。
やがて大きく丸くふくらんで、私たちがおいしくいただいている、あの“イモ”の姿になるわけです。
太陽の下で茎の先をぐいぐいと伸ばし背たけをあげるジャガイモは、土の中でも茎を伸ばして
イモを大きく生長させていたのですね。

ジャガイモのように地下の茎を食べる野菜は他に、サトイモがあげられます。
一方、サツマイモやヤマイモは“根”を食べる野菜です。
それぞれ、おもしろい植え方や育て方をするんですよ。
スーパーで袋詰めにされたイモたちを見ていても気づかないけれど、どうやって育てるのだろう?どんな様子で大きくなるんだろう?と思ってみれば、ゴロンと横たわるイモに新しい発見があるかもしれません。わたし自身、今回のコラムを書くに当たってジャガイモについてたくさんの発見がありました。

さて、先日わたしが見つけたジャガイモ畑では、茎の先に花のつぼみがついていました。

ジャガイモの花のつぼみ写真:ジャガイモの花のつぼみ】

三つ豆ファームのジャガイモたちはどうでしょう?
山木さーん!ぜひレポートお願いしますね。
こちらは、葉っぱでつくられたデンプンが茎を通り地下のイモまで行き着く様子を想像しながら
大きなイモが育つことを祈るばかりです。

それでは、次回のジャガイモコラムもお楽しみに!

(文・日野愛子)