07 Jun 2008
こんにちは。三つ豆ファームのジャガイモ畑では、土寄せが終わっているようですね。
ここに地下の茎、地下茎が伸びてデンプンが蓄えられ、イモが生長する、というわけです。
地下茎については、コラムその4に詳しく書いてあります。
コラムその4では、ライター日野さんの通う大学のジャガイモにはつぼみがついていました。そうです、もうジャガイモには花が咲く時期なのです。
さて、というわけで今回のコラムは「花」に焦点を当ててみましょう。
花は、古くから人々に愛されてきましたが、植物にとっては種を作って次世代を残す重要な器官です。ジャガイモも、種を作って繁殖することができるので、この時期にそろってきれいな花を咲かせます。(ちなみにジャガイモの花は、かのマリーアントワネットが髪飾りにしていたそうです。)
花が咲くと、次に葉っぱが黄色く枯れ始め、「そろそろ収穫だ!」ということになります。
しかし、ジャガイモはどうやって季節を感じて、花を咲かせることができるのでしょうか。
その謎にせまってみましょう。
~日の長さを感知する~
ジャガイモは、5月から6月にかけて花を咲かせますが、いったい何をたよりに花をつける時期を感じとっているのでしょうか。温度?それとも湿度?
正解は、日長、太陽の出ている時間、なのです。これがいちばん正確で、毎年かわらないものですよね。ジャガイモに限らず、多くの植物が、日長を感じて花をつくる時期を決めています。
ジャガイモは、太陽の出ている長さが長くなってくると、花を咲かせる準備をします。太陽の出ている長さが14~16時間になると花を咲かせる植物のことを、「長日植物」といい、関東では5月半ばころに日の出から日没までの時間が14時間を超えるので、ちょうど前回のコラムでジャガイモの花のつぼみを紹介した時期 と重なりますね。
逆に、日が短くなってくると花を咲かせる植物のことを、「短日植物」と言います。代表格は、みなさんが小学校で育てたアサガオです。夏至を過ぎると、どんどん太陽の出る時間は短くなってきますね。アサガオは日が短くなってくると花を咲かせるので、7月から8月、みなさんのおうちできれいな花を咲かせていたわけです。
ところで、植物は目もなく時計も持っていないのに、どこでどのように日の長さの変化を感じて、どのように情報伝達されているのでしょうか?実は、葉で日の長さの情報を感じ、花ができる場所まで伝わっていることがわかっています。しかし、どのように情報がつたえられるのか、それはいまだ植物研究界の大きな謎で、世界中の研究者が研究しています。その研究動向はリバネスの発刊するサイエンスフリーペーパー「someone」でも、何度か特集していますので、興味のある方は是非ご覧ください。
~シンシアには花が咲いてない?~
さて、土寄せの写真をもういちどよく見てみましょう。すっかり日は長くなったというのに・・・↓

まだ花が咲いていません。。。よく見ても・・・↓

やっぱり咲いていません。
さらに、写真の左側 をみてみましょう。なんだか紫色の花が咲いていますね。
この花、実は同じジャガイモで、レッドムーンという品種のジャガイモです。。。拡大してみると、ジャガイモはナス科なので、ナスによく似た花 が咲いていますね。↓
同じジャガイモのレッドムーンには花が咲いているのに・・・これはまずいのでは!と思い、さっそく山木さんに電話してみたところ、
「そういえば、シンシアには花はほとんど咲かないなあ。」
ということでした。そういう品種もあるんですね!一安心。
ちなみに、花を咲かせるにはかなりエネルギーを必要とするようで、より大きいジャガイモを育てるために、花をつんだりもするそうです。手間がかかるので花をつむ農家さんはすくないそうですが。そう考えると、シンシアはよりたくさんのデンプンがイモに回って、大きくておいしいジャガイモになるのかもしれません!楽しみですね。
さて、もうそろそろ、スーパーやデパートには新ジャガイモがでまわってくる時期です。次回は、街に飛び出して、これから旬を迎えるジャガイモたちがどのように料理されているのか、レポートしたいと思います。お楽しみに!
(文・塚田周平)
ここに地下の茎、地下茎が伸びてデンプンが蓄えられ、イモが生長する、というわけです。
地下茎については、コラムその4に詳しく書いてあります。
コラムその4では、ライター日野さんの通う大学のジャガイモにはつぼみがついていました。そうです、もうジャガイモには花が咲く時期なのです。
さて、というわけで今回のコラムは「花」に焦点を当ててみましょう。
花は、古くから人々に愛されてきましたが、植物にとっては種を作って次世代を残す重要な器官です。ジャガイモも、種を作って繁殖することができるので、この時期にそろってきれいな花を咲かせます。(ちなみにジャガイモの花は、かのマリーアントワネットが髪飾りにしていたそうです。)
花が咲くと、次に葉っぱが黄色く枯れ始め、「そろそろ収穫だ!」ということになります。
しかし、ジャガイモはどうやって季節を感じて、花を咲かせることができるのでしょうか。
その謎にせまってみましょう。
~日の長さを感知する~
ジャガイモは、5月から6月にかけて花を咲かせますが、いったい何をたよりに花をつける時期を感じとっているのでしょうか。温度?それとも湿度?
正解は、日長、太陽の出ている時間、なのです。これがいちばん正確で、毎年かわらないものですよね。ジャガイモに限らず、多くの植物が、日長を感じて花をつくる時期を決めています。
ジャガイモは、太陽の出ている長さが長くなってくると、花を咲かせる準備をします。太陽の出ている長さが14~16時間になると花を咲かせる植物のことを、「長日植物」といい、関東では5月半ばころに日の出から日没までの時間が14時間を超えるので、ちょうど前回のコラムでジャガイモの花のつぼみを紹介した時期 と重なりますね。
逆に、日が短くなってくると花を咲かせる植物のことを、「短日植物」と言います。代表格は、みなさんが小学校で育てたアサガオです。夏至を過ぎると、どんどん太陽の出る時間は短くなってきますね。アサガオは日が短くなってくると花を咲かせるので、7月から8月、みなさんのおうちできれいな花を咲かせていたわけです。
ところで、植物は目もなく時計も持っていないのに、どこでどのように日の長さの変化を感じて、どのように情報伝達されているのでしょうか?実は、葉で日の長さの情報を感じ、花ができる場所まで伝わっていることがわかっています。しかし、どのように情報がつたえられるのか、それはいまだ植物研究界の大きな謎で、世界中の研究者が研究しています。その研究動向はリバネスの発刊するサイエンスフリーペーパー「someone」でも、何度か特集していますので、興味のある方は是非ご覧ください。
~シンシアには花が咲いてない?~
さて、土寄せの写真をもういちどよく見てみましょう。すっかり日は長くなったというのに・・・↓

まだ花が咲いていません。。。よく見ても・・・↓

やっぱり咲いていません。
さらに、写真の左側 をみてみましょう。なんだか紫色の花が咲いていますね。
この花、実は同じジャガイモで、レッドムーンという品種のジャガイモです。。。拡大してみると、ジャガイモはナス科なので、ナスによく似た花 が咲いていますね。↓
同じジャガイモのレッドムーンには花が咲いているのに・・・これはまずいのでは!と思い、さっそく山木さんに電話してみたところ、
「そういえば、シンシアには花はほとんど咲かないなあ。」
ということでした。そういう品種もあるんですね!一安心。
ちなみに、花を咲かせるにはかなりエネルギーを必要とするようで、より大きいジャガイモを育てるために、花をつんだりもするそうです。手間がかかるので花をつむ農家さんはすくないそうですが。そう考えると、シンシアはよりたくさんのデンプンがイモに回って、大きくておいしいジャガイモになるのかもしれません!楽しみですね。
さて、もうそろそろ、スーパーやデパートには新ジャガイモがでまわってくる時期です。次回は、街に飛び出して、これから旬を迎えるジャガイモたちがどのように料理されているのか、レポートしたいと思います。お楽しみに!
(文・塚田周平)