いやな天気が続きますね。雨はあまり好きではありませんが、育っていくジャガイモのことを考えて幸せな気分になっています。ところで、前回のじゃがいもこぼれ話では、街に出てポテトサラダを買ってきました。おいしくおいしくいただいていたのですが、ちょっと気になることがありました。「ジャガイモってどんな栄養が含まれているんだろう?」今回は、ジャガイモの栄養についてのお話です。

・ジャガイモは貴重なエネルギー源
ジャガイモの成分というと、やはりデンプンが有名ですね。これは人間が生きるためのエネルギー源となる炭水化物(たんすいかぶつ)の一種です。そして、ジャガイモは比較的育てやすいので、お米やパンなどのように主食とされることもあります。そのため、かつてアイルランドで飢饉(ききん)が起きたことは以前のジャガイモコラムでお話ししましたね。

・病気もやっつけるジャガイモ?!
そして、そのジャガイモ飢饉のときに、人々にある病気が はやりました。それは、壊血病(かいけつびょう)と呼ばれる病気です。これは、体重の減少や、ていこう力の低下、さらには歯がぬけてしまったりするというおそろしい病気です。また、さらに昔にさかのぼって大航海時代にも、この病気が発生し、海賊よりも恐れられていたそうです。しかし、理由はわかっていませんでしたが、ジャガイモを食べつづけると、壊血病にはならないことが航海者の間で知られていたそうです。そして、壊血病の原因がわかったのは1900年代になってからでした。

・実は豊富なビタミンC
それでは、ジャガイモの成分の中で壊血病をやっつけていたのは何だったのでしょう。それは、みなさんもよく知っている栄養、ビタミンCだったのです。ビタミンCは体を作る上でとても重要で、足りなくなると、きちんと体を作ることができなくなってしまいます。このときにあらわれる症状が、壊血病の正体だったのです。航海者が船にたくさんつんでいたジャガイモ一つ一つには私たちが一日に必要とする量のおよそ三分の一もふくまれているそうです。あれ、ビタミンCって「レモンに多く含まれていて すっぱい」イメージがありませんか。でも、ジャガイモはすっぱくありませんよね。実は、レモンがすっぱいのは含まれているクエン酸のせいで、ビタミンCはあまりすっぱくないのです。

また、ジャガイモはデンプンのおかげで、加熱してもビタミンCが壊れにくいという性質もあります。つまり、育てやすく、調理しやすく、栄養満点ということです。そして、おいしい!昔から愛されているのもうなずけますね。そんなジャガイモが、今まさに三つ豆ファームで元気に育っています。7月12日の収穫が楽しみですね。

(文・島田宝宜)